Artist:できやよい, 小谷元彦, 村山留里子, 松井えり菜, 田中圭介, 西尾康之
グループ展「シャッフル」
わたくしども白金アートコンプレックス(東京都港区白金3-1-15、略称SAC、 1F:児玉画廊、2F:NANZUKA UNDERGROUND、3F:山本現代、4F:London Gallery、5F:新素材研究所、榊田倫之建築設計事務所)では、2011年4月2日(土)から4月30日(土)まで、全館合同展覧会「Shuffle |シャッフル」を開催する運びとなり、ご案内申し上げます。
本年、SACは2009年のグランドオープニングから2年を迎えます。本展覧会はSAC2周年を記念し、美術史家の山下裕二氏をゲストキュレーターに迎え、現代美術から古美術にわたり多種多様な分野を扱う全5フロアが協力、全館で作品を取り混ぜて展示(シャッフル)する画期的な企画です。最新の若手作家による作品から、古美術の大作までを一同にご覧頂けるこの機会に、ぜひ皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
白金アートコンプレックス
【展覧会について】
まずは、シャッフルする。
このビルの1階から5階まで、シャッフルする。
作家も作品も時代もジャンルも、凝り固まった価値観はすべてシャッフルする。
シャッフルされたありさまを、ただ見る。
そこからすべてがはじまる。
白金アートコンプレックス2周年を期に、全館あげての記念展のキュレーションを依頼された私は、瞬時に「シャッフル」というタイトルを思いつきました。
このビルの4階には、私が30年近く前から懇意にしてきた古美術のロンドンギャラリーのスペースがあります。まずは、古美術のエッセンスが階下の現代美術ギャラリーに降り注ぐようなイメージを考えたのですが、
児玉画廊、ナンヅカ・アンダーグラウンド、山本現代は、いずれ劣らぬ現代美術ギャラリーの強者で、それぞれに強烈な発信力をもった作家がいます。
そこでこの「シャッフル」では、それぞれの価値観をいったんご破算にして、作品自体も行き来するような構成を考えるようになり、各階ごとのテーマを設定しました。
ENERGY/3階 山本現代
鎌倉時代の仏画、愛染明王像(London Gallery)と、小谷元彦(山本現代)による自らの血液を使ったシャボン玉の映像が交錯し、田中圭介、森靖(山本現代)らの過剰な立体作品も絡み合います。さらに田名網敬一(NANZUKA UNDERGROUND)、八木修平(児玉画廊)の作品も参入し、複層的なENERGYを現出させます。
会期は4月2日~30日。
どうぞたくさんの方にご来場いただき、シャッフルされたこのビル全体を見ていただき、観客のみなさん自身もシャッフルされますよう。
ゲストキュレーター 山下裕二(美術史家、明治学院大学教授)
【出展予定作家・作品】
1F 児玉画廊|Element (エレメント)
現代美術: 池谷保、関口正浩、和田真由子、貴志真生也(児玉画廊)
山路紘子(NANZUKA UNDERGROUND)
できやよい、村山留里子(山本現代)
古美術: 根来盆、杓子 室町時代 他(London Gallery)
2F NANZUKA UNDERGROUND|Chaos(カオス)
現代美術: 貴志真生也(児玉画廊)
田名網敬一、三島章 義、佃弘樹、津村耕佑、中村純代、MUSTONE、四谷シモン(NANZUKA UNDERGROUND)
西尾康之、松井えり菜、村山留里子(山本現代)
古美術: 金銅蔵王権現立像 平安時代 他 (London Gallery)
3F 山本現代|Energy(エナジー)
現代美術: 八木修平(児玉画廊)
田名網敬一(NANZUKA UNDERGROUND)
小谷元彦、西尾康之、田中圭介、森靖(山本現代)
古美術: 愛染明王像(軸)鎌倉~南北朝時代 不動明王像(木彫)(London Gallery)
4F London Gallery|Universe(ユニバース)
現代美術: 田中秀和(児玉画廊)
本堀雄二(NANZUKA UNDERGROUND)
西尾康之(山本現代)
古美術: 長 谷川等伯 桃山時代、 円山応挙 江戸時代 他(London Gallery)
5F 新素材研究所|Heaven(ヘヴン)
現代美術: 杉本博司、山口晃、榎本千花俊 他+杉本博司 個人コレクション
古美術: 阿 弥陀二十五菩薩来迎図 鎌倉時代(London Gallery)
榊田倫之建築設計事務所
現代美術:大舩真言
建築: 榊田倫之建築設計事務所 進行中プロジェクト