グループ 展「奇想の庭」
当ギャラリーのレプレゼンテートである三作家による「奇想」の展覧会です。
作家はそもそもが「奇想」の持ち主であり、またその作品は「奇想」の賜物でございますが、
そのなかから特に際立って、現代の問題意識を孕みつつ妖艶なヴィジョンを持つ作家たちの作品をご紹介する試みです。
小谷元彦は先般森美術館「ストーリー・テラーズ」展で発表いたしましたヴィデオ作品に関する写真作品、
西尾康之はすべて新作の油彩画—街を悪気なく破壊する「正義」の象徴・ジャイアンティス、及び本展覧会のタイトルにインスピレーションを受けた「庭」—を発表いたします。
また当ギャラリー初紹介、来年秋に個展を予定しておりますヘルマン・ニッチの1971年代の作品—写真とコラージュ—をご紹介いたします。
皆様ご存知のことと思いますが、ニッチはウィーン・アクショニスムスの巨匠であり、現在でも儀礼的パフォーマンスを続けている希有な作家です。