椹木野衣『戦争と万博』(美術出版社)
刊行記念イベント「殺す・な博」

戦争は続き、万博は繰り返される……

2005年2月27日(日) 15:00~ (開場:14:30/17:00終了)

 


 

www.aoyamabc.co.jp*山本現代は「山本・現代・映像」館と称し、様々な作家のレア映像をランダムにお届けします。

**山本・現代・映像館:予定上映映像**
K.K.・西尾康之・宇川直宏・小林耕平・磯邉一郎・小谷元彦、ヤノベケンジ、他
(順番、デュアレーション未定)

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出演=
椹木野衣「戦争と万博の塔」、伊東篤宏「光と闇(病み)館」、宇治野宗輝「まわる電磁館」、
小田マサノリ「イルコモンズ生活館」、カスガアキラ「超気配主義館」、工藤キキ「万博鍋館」
田中偉一郎[安全爆弾]、点[グラフィック参加]、山川冬樹「人体のふしぎ館」
山本ゆうこ「山本・現代・映像館」、ヲノサトル「魅惑のムード音楽館」
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「殺す・な博」とは…椹木野衣
70年代前夜、泥沼化するベトナム戦争を横目に、日本初の万国博覧会を控え、芸術家や文化人が青山を舞台に仕掛けた一連の奇怪なイベントがあった。そしていま、『戦争と万博』刊行をきっかけに、著者も発起人である「殺す・な」のメンバー+αが、かつての万博に比べ圧倒的に実験芸術の度合いが後退した愛知博に代わって、21世紀の新たな(最後の?)戦争と万博について、「ネオ鉄鋼広場」「お祭り広場2」に分かれた特設会場で繰り広げる、音あり光ありトークあり映像ありハプニングありの不定形万博鎮魂イベント--規模は小さいが衝撃度は愛知万博をはるかに凌駕??

定員:100名様
入場料:1,000円(税込) 電話予約の上、当日精算
ご予約・お問い合わせ電話 03―5485―5511
会場:青山ブックセンター本店カルチャーサロン
〒150―0001 渋谷区神宮前5―53―67―B2
●椹木野衣・著『戦争と万博』は、美術出版社より1月26日発売。2,940(税込)

 


 

カスガアキラ/「超気配主義館」…かすが・あきら…
サウンドアーティスト、DJ。音響人類学者。90年代よりバリ島やネパールでのフィールドワークを実践。
アーティストとして「ネクスト:メディア・アートの新世代」(2004年ICC)にも参加。近年は超気配主義を実践。当日はこの考えにもとづき音響を中心としたパフォーマンスを披露。

椹木野衣/「戦争と万博の塔」…さわらぎのい…
美術評論家。多摩美術大学助教授。著書に『シミュレーショニズム』『爆心地の芸術』『黒い太陽と赤いカニ―岡本太郎の日本―』など。「日本ゼロ年」(1999―2000年水戸芸術館)、「EXPOSE2002夢の彼方に」(2002―2003年KPOキリンプラザ大阪/横浜赤レンガ倉庫)など展覧会キュレーションも手掛ける。当日は「ネオお祭り広場2」のシンボルとして、自身のベース演奏とともにトークを披露

工藤キキ/「万博鍋館」…くどう・きき…
小説家。著書に『よのなかのパロディ』『姉妹7(セヴン)センセイション』(いずれも河出書房新社)など。伝説のレントゲン藝術研究所、渋谷P-HOUSEなど東京のアートシーンの目撃者にしてカルト・ライター。近年は宇川直宏、中原昌也、束芋ら異才の展覧会キュレーションも手掛ける。当日は「殺す・な博」唯一の食のパビリオンとして「万博鍋」を調理実践。

宇治野宗輝/「まわる電磁館」…うじの・むねてる…
アーティスト。「ラヴ・アーム」のライブパフォーマンスやアートワークにて国内外で活躍する。「UJINO’SLOVE ARM AND TOASTGIRL」オーストラリア、バービカンギャラリー「JAM:London-Tokyo」ロンドン、ミヅマアートギャラリー「日本シリーズ」、岡本太郎美術館「第6回岡本太郎現代美術大賞展」等ライブ&個展多数、松蔭浩之とのユニット「ゴージャラス」としても世界的に活躍。今回はターンテーブルを活用し電化製品を何でもリズム・マシーンに変貌させる近作に加え、ギターとミキサーを合体させた新作も出展。

小田マサノリ/「イルコモンズ生活館」…おだ・まさのり…
現代美術家、民族誌家。「太陽の裏側 太郎のはらわた―日本・現代・呪術・甦来―」(2001年ナディッフ)開催、「EXPOSE2002 夢の彼方に」(2002―2003年KPOキリンプラザ大阪/横浜赤レンガ倉庫)参加。自身のパビりオンでは講演①さよなら万博/実演①実験厨房:四分三十三秒クッキング/実演②一銭五厘の針仕事を披露。

山本ゆうこ/「山本・現代・映像館」…やまもと・ゆうこ…
神楽坂のギャラリー「山本現代 YAMAMOTO GENDAI」主宰。プレイベントとして「殺す・なコブラ」も主宰した。当日は所属作家である西尾康之らの映像作品をプロジェクションし、映像作品による「寄せ鍋」をオーガナイズ。(上映予定作家:K.K.・西尾康之・宇川直宏・小林耕平・磯邉一郎・小谷元彦、他)また工藤キキより「万博鍋」を引き継ぎ雑炊の完成までを受け持つ。

ヲノサトル/「魅惑のムード音楽館」…をの・さとる…
作曲家・音楽家。「経理のヲノさん」の名で芸術ユニット“明和電機”の音楽監督=足踏みオルガン奏者を務め、ムード音楽バンド“ブラック・ベルベッツ”に参加、DJとしても様々なイベントに出演。音楽評論やエッセイなどの執筆も多く、『ヲノサトルの甘い作曲講座』などの著書がある。多摩美術大学美術学部講師。当日はオルガンにてムード音楽を披露。

山川冬樹/「人体のふしぎ館」…やまかわ・ふゆき…
アーティスト・倍音歌手。表現手法はパフォーマンス・映像・音響・インスタレーションなど多岐に渡り、自らの「声」と「身体」を主な素材としながら、美術と音楽の境界線上に又をかけた脱領域的活動を展開している。2003年「第2回日本ホーメイコンテスト」では、第1回大会に引き続きグランプリと観客賞をダブル受賞。 2003年森美術館開館記念イベント「ハピネス・アート・アリーナ」出演。2004年「フジロックフェスティバル2004」出演。トゥバの民族音楽的文脈を踏まえた活動の一方で、John Zorn`s Cobraへの参加や、コンテンポラリー・ダンスとのコラボレーションなど、様々な領域のアーティストとの共演多数。2004年よりバンド、AlayaVijanaメンバー。今回は自身の心泊を活用した音響=身体実践をモバイル披露するとともに、持ち前のホーメイを存分に発揮。

田中偉一郎/「安全爆弾」…たなか・いいちろう…
芸大を経て作家活動。レントゲンクンストラウムでの発表を皮切りに「田中偉一郎現代美術館準備室」(佐倉密企画/2001年コオジオグラギャラリー)、「田中偉一郎現代美術館準備室閉鎖」(ギャラリーキャプション/岐阜)開催。「フォークデュオ永田」「リス」ほか複数のバンド活動でも知られる。昨年のレントゲンヴェルケでの個展ではこけしのマリオネットを披露。今回は展示のみの参加。何をやるかは・・・不明。

 

 

 

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