![]() |
|

山本現代では、来る2012年4月14日から5月12日まで、西尾康之個展[エキゾチズム]を開催いたします。 西尾康之は〈陰刻鋳造〉と呼ばれる独自の造形手法で知られ、他に幽霊画や襖絵、油絵、インスタレーションなども制作する、メディアを問わない作家です。 前回の個展[DROWN]では「水は人命に不可欠な物質でありながら、命を奪う恐ろしい対象でもある」ということを思い出させたスマトラ沖津波に着目し、人類は水棲化することで生き延びられるのではないかと、その過程を希望を持って立体化した作品を発表し、たいへん話題となりました。 それから3年、今度は日本が未曾有の震災に直面しました。大地震、大津波だけでなく、原発事故による放射能の恐怖が続く世界を生きることとなり、この国の存亡の危機を痛感するなかで西尾が改めて考えたのは、『自分の根源』、『日本人である自分』でした。西洋を文化的中心に据えた概念であるため、通常欧米からみた異国情緒を表すことばとして使われてきた『エキゾチズム』を逆転させ、今まで歴史的優位性により信じて疑うことのなかった西洋古典装飾を再考した立体作品、レリーフを発表いたします。 作品は大きく3つのシリーズに分かれています。まず一つ目に『道具』を拡張身体と考えた作品。実用性を鑑みるとデコラティブな装飾は不便でしかないものをあえてヴィクトリア調にし、そこに発生するギャップを自己愛として殻状に切り出せないかという試みのもと、実物大の自動車の作品を制作します。 |
| Copyright : 2005 YAMAMOTO GENDAI. All Rights Reserved | ||