Previous Exhibition.gif

Artist:

冨谷悦子展「棗菊」

Etsuko FUKAYA

 

 

 

Etsuko FUKAYA

 

 

 

81年生まれの冨谷は現在、東京藝術大学大学院に在籍中。昨年のアートフェア東京(国際フォーラム、有楽町)にて数点の作品をご紹介いたしましたが、今回が初個展となります。

一見すると「真っ黒い四角」にすら見える画面は、近付いてよく見ると無数の植物や動物で満たされた芳醇な細密の世界 –あらゆるものが生命を吹き込まれ、画面のなかで蠢くひとつの塊のようです。虫眼鏡級に繊細で精密な作品を制作する冨谷悦子が、最終的に選択した技法はエッチング(銅版画)で、その技法が、より細い線で最大限の密度で描くことに最も適しており、非常に小さな画面に超絶的な大スペクタクルを出現させています。そこには動物や魚、昆虫、植物などの生物が溢れるほど描かれており、自然と生物の持つ幻想的な無気味さや凛とした輝きを表現できる 、希有な作家です。

 

 

 

Etsuko FUKAYA

 

 

 

Etsuko FUKAYA